四柱推命の定理

「火土同根の理」は正しいか?

四柱推命を勉強されている方、とくに泰山流を学ばれている方は、表題の「火土同根の理」という言葉を聞かれたことがあると思います。 難しい理ではなく、火は土を生じますが、燃え尽きれば灰(土)になるということで、火と土を同一視することがあるというこ…

デジタルとアナログ −透派と泰山流の四柱推命−

今年もあと半月ほどになりました。 月日の経つのは年齢を重ねるほどに早く感じるようになりました。 さて、皆様は今年、2010年、平成22年はどのような年でしたでしょうか? 正確には来年の節分までは、庚寅年で、四柱推命でみたわたくしの歳運はそんなに良く…

四柱推命は東洋医学、紫微斗数は西洋医学

昨日で、十ヶ月にわたって開催してきました、四柱推命/紫微斗数/断易の研究会をとりあえず終了しました。 月に一回、神戸で開催しましたが遠くからお越し頂いた方もあり、ご参加頂きました皆様には、まことに有り難うございました。 振り返れば、もっとも長…

鮑黎明先生の「中国命理枢要」を手に入れました。

鮑黎明先生のご著書、「中国命理枢要」を手に入れました。 以前より、読んでみたいと思っていましたので、興味深く拝読。 四柱推命や紫微斗数の実例が数多く掲載され、また四柱推命では泰山流や透派の相違点などにも触れられ、最近、透派の四柱推命に傾倒し…

賀川豊彦先生

夏休みを頂いて、鳴門(徳島県)の方に行ってきました。 有名な大塚国際美術館へは二度目の訪問。 しっかりと世界の名画を堪能して来ました。 (バチカンにあるシスティーナ礼拝堂と同じ壁画がそっくりそのまま鑑賞できます) →http://www.o-museum.or.jp/ …

透派の四柱推命

梅雨の季節となりました。 大雨は大変ですが、休日にしとしとと降る雨は、世間が靜かで読書や考え事をするときには好都合のように思います。 一神会に付かせて頂いてから、天候に対しての文句は言わなくなりました。 どんなに激しい雨のときでもマイナスの言…

十干鑑法

きょうは、緒方泰州先生の四柱推命学中級の教室を見学してきました。 ↓↓↓ http://www.ogata-taisyu.com/ 断易でお世話になっています東海林秀樹先生から、緒方先生の「四柱推命学入門」の書籍をいただき、この本はいいですよと奨められたのがそもそものきっ…

四柱推命学習得の王道

書籍を買われて、独学で四柱推命を学んでおられる方は結構おられると思います。 わたくしも最初は、本で四柱推命を勉強しましたが、木を見て森を見ずのようになり、肝心の総合的な判断、つまり良い命式なのか良くない命式なのかが分からないのです。 結局、…

四柱推命は冷たい占いだが・・・

四柱推命は冷たい占いであるとよくいわれます。 わたくしもそうだと思います。 では、どうして、四柱推命で鑑定看命した結果、冷たいといわれる、つまり厳しい結果が多いのかということですが、それにはわたくしは二つの理由があると考えています。 まずひと…

通変星の関係図

下記の図は五行の相生相剋に基づいた通変星の関係図です。 大袈裟に言えば、この通変星の関係図で人事事相の吉凶厚薄を占うことができます。 これを徹底的に頭に叩き込んで、自由自在に駆使できれば、ほとんどの四柱命式の鑑定看命のおおよそはみることがで…

四柱推命と紫微斗数のどちらを学ぶ?

本日は、四柱推命の通信教育をご希望のご婦人が教室にお越しになられました。 わたくしがオリエンテーションをするからということで来ていただいたのですが、結果的には四柱推命を通信教育で学ぶより、まず紫微斗数を独学でもいいから学ばれることをお勧めし…

制化の理

四柱命式の鑑定で大事なことは、体用の理に適っているかどうかをまずみることにあります。 つまり、日干と用神のそれぞれの強さを調べ、かつバランスをみて、両者とも中くらいのエネルギーがあり、均衡しているのを先天福分の厚い吉命と判断します。 吉神格…

同性同士の相性のみかた

明日、朝一番の新幹線で東京へ行きます。 20日まで東京です。 きょうはそういうわけでまだ何かとすることが多く、ひと言だけでご容赦下さい。 相性のみかたですが、同性(男同士、女同士)の相性の四柱推命のみかたですが、日干の旺弱と格式のみでよいと思い…

干合(その3)

日干以外の天干同士の干合は、年上と月上がほとんどです。 まれに、年上と時上、あるいは月上と時上の干合をとる場合もありますが、それは日干が干合して、昨日申し上げた妬合や争合している場合のみですから、ここでは省略させていただきます。 さて、年上…

干合(その2)

昨日の日干に連なる干合の続きです。 まず、日干と年上との干合は、年上が正官なら家憲相続の命で、たとえ二男三男の生まれであっても家を継ぐ、あるいは妻の実家を相続する人とみます。 女性であっても、家を相続する人とみます。 年上が正財なら、男女とも…

干合

干合は配偶者との絆の強さの強弱や相性から仕事や財との結び付き、また干合した通変星のエネルギーの増減をみて人事の安否を問うたりするので、決しておろそかにできない作用です。 四柱推命の看命鑑定で、最後まで迷うのもこの干合の取り扱いではないかと思…

印綬格看命の要諦

印綬は天与の福徳を意味する極めて有徳の因子です。 すなわち上祖の陰庇や父母の援助、もしくは目上・上長の引き立てや後援を意味し、宗教面からしますと、神明の加護をも司るとされるほど有為なはたらきを授けてくれるからです。 しかしこうしたはたらきが…

傷官格看命の要諦

昨日に続いて、傷官格看命の要諦をお伝え致します。 (1) 身弱の命は印(印綬か偏印)をみる。(2) 身旺の命は財(偏財か正財)をみる。 傷官格看命の秘訣は、ほぼこのふたつに絞られます。 つまり傷官格は凶神格ですから、印をみて制するか、財をみて化すかの…

傷官破れ尽くす格

傷官破れ尽くす格についてブログにて述べてほしいというご希望がありましたので、以下、ご参考になさって下さい。 大乗推命学会のテキストで傷官破れ尽くす格について、次のような記載があります。 (1) 身旺の傷官格でその他のポジションにも傷官が複数個あ…

吉神と凶神

四柱推命の10種の通変星は、分類状、次のように吉神と凶神に分かれます。 ・吉神・・・食神、偏財、正財、正官、印綬の5神 ・凶神・・・比肩、劫財、傷官、偏官、偏印の5神 凶神だからすべてよくない作用が出るのかといえばそうではありません。 吉神も同…

官殺混雑去留の法

四柱命式で正官と偏官が同時に出ている命式を官殺混雑している命式といいます。 そのときに注意することは、年柱上下に出た官殺は官殺混雑の対象とはなりません。 たとえば月支に正官が出た正官格で、年上または年支に偏官をみても、官殺混雑格とはならず、…

喜忌救仇

四柱推命の鑑定で難しいのは、喜忌救仇(きききゅうきゅう)を判定することだと思います。その中でも、喜神と忌む神は、案外分かりやすいのでよいのですが、仇神と救神がどれになるのか? さて? という方が多いのではないでしょうか。 仇神は、読んで字のご…

脱サラ

四柱推命の鑑定に来られる方は、10対2か10対1の割合で男性の方もお見えになります。もちろん少ないほうです。 男性の方のご相談内容はほとんどが仕事のことです。 独立したい・・・、自分で商売、事業をしたいのでどうでしょうか? やるとするならその時期と…

四柱命式看命の手順

四柱命式看命の手順ですが、流派によって若干違う点があるかと思います。 ここでは大乗推命学会の命式看命手順をご紹介致します。 (1) 当然ですが、まず正確な命式を作成する。 (2) 刑冲会合、空亡を子細に調べる。 (3) 日干の強さを求める。 (4) 何格かを判…

後天運

四柱推命で後天運をみるには、まず、原命式を確実に読み取ることが必要です。 でも、言うは易く行うは難しで、原命式を確実に読み取るということは、簡単なようでなかなか大変です。 人間は何も四柱八字だけで現在の人生があるのではなく、人間がいま生きて…

日干(続き)

四柱推命看命の順序は、命式が出たら、まず日干の強さがどのくらいかを求めることです。 何はさておいても、日干が‘ある程度’強いということはとても大事なことです。 生命力、生存力に大きく関与しているのがこの日干だと思うからです。 ここで問われるのは…

日干

日干とは、読んで字のごとく ‘生日干支の天干’ のことをいいます。 日干とは、本来の自己の精神部分を司るところとか、意識している自分自身とかいわれますが、まわりくどい表現はさておいて、要するに自分自身をみるところであり、とくに精神的な面をみると…

地支三合と地支方合

地支三合(略して三合という)は、次のような組み合わせが命式内にあれば採用します。 ・申子辰 三合水局 変化五行(壬) ・亥卯未 三合木局 〃 (乙) ・寅午戌 三合火局 〃 (丙) ・巳酉丑 三合金局 〃 (辛) 帝旺の星である、子・卯・午・酉の五行に三…

寡婦の命(続き)

前回のブログで寡婦になる確率が高い方の四柱命式の特長を述べました。 よく似た命式の方は気を悪くされたかも知れません。お詫び申し上げます。 しかしそのような日時に生まれたのも偶然ではありません。 わたくしが常々申し上げている、「蒔かぬ種は生えぬ…

寡婦の命

「寡婦」という言葉ですが、お若い方は聞き慣れない言葉かも知れません。 寡婦とは、辞書で調べると、「夫と死別または離婚して再婚しないでいる女性」のことで、いわゆる夫と生別または死別して独身(子供の有無は関係なし)の女性のことをいいます。 年末…