地支三合と地支方合
地支三合(略して三合という)は、次のような組み合わせが命式内にあれば採用します。
・申子辰 三合水局 変化五行(壬)
・亥卯未 三合木局 〃 (乙)
・寅午戌 三合火局 〃 (丙)
・巳酉丑 三合金局 〃 (辛)
帝旺の星である、子・卯・午・酉の五行に三支のエネルギーが集中して強くなりますが、帝旺の星以外の、申・亥・寅・巳(四長生の星)や辰・未・戌・丑(四墓の星)にもともと出ていた五行のエネルギーも幾分かは残存します。
それに対して、地支方合(略して方合という)は、
・亥子丑 北方合水局 変化五行(壬)
・寅卯辰 東方合木局 〃 (乙)
・巳午未 南方合火局 〃 (丙)
・申酉戌 西方合金局 〃 (辛)
の帝旺の星である、子・卯・午・酉の五行に三支のエネルギーが100パーセント集中して強くなり、帝旺の星以外の、申・亥・寅・巳や辰・未・戌・丑にもともと出ていた五行のエネルギーはゼロになります。
したがいまして、三合は長生の星や墓の星のエネルギーが残るので〝雑〟であり、方合はそれらがすべて帝旺の星に合体変化するので〝純〟であるといわれます。
命式内に、このように三支が揃うと、それでもって奇なり(貴なり)として特別扱いするのは誤りで、三合や方合した結果、命式の内容がどのようになるのかをまず問わねばなりません。
いずれにしましても、命式内に三合や方合があれば、子・卯・午・酉の帝旺の星の五行が旺盛になりますので、日干の強さや用神の強さに大きく影響を及ぼすことになり、看命上注意が必要になってきます。
もうひとつ、三合、方合した命式で看命上いえることは、三支の団結は、“三者の団結”ともみられ、たとえば年支・月支・日支で三合、方合しているような場合は、親・本人(自分)・配偶者の仲がよいとか融和がはかれるとみます。
月支・日支・時支の三合、方合なら、本人(自分)・配偶者・子供の仲がよいとか融和が保てるとみるのです。
もうひとついえば、日支を交えての三合、方合は、後天運で日支が刑冲する運を迎えても、三合、方合のプラスエネルギーが刑冲のマイナスエネルギーを打ち消してくれるので、生涯、健康面、家庭生活面での波乱変動は少ないという吉効果は期待できます。
これは看命の秘訣のひとつです。