四柱推命学習得の王道
書籍を買われて、独学で四柱推命を学んでおられる方は結構おられると思います。
わたくしも最初は、本で四柱推命を勉強しましたが、木を見て森を見ずのようになり、肝心の総合的な判断、つまり良い命式なのか良くない命式なのかが分からないのです。
結局、その分からないことを何とか分かるようになりたいと思って、昭和50年に大乗推命学会の亀石突風先生のもとで学ぶことになりました。
さて、わたくしのこれまでの経験を生かして、四柱推命をeラーニングで勉強していただく通信教育講座を設けましたが、はっきり申し上げまして通信教育で四柱推命を学ぶのもかなり難しいというのが実感です。
こんなことを言っては、通信教育で現在学んでおられる方には失礼かと思いますが、「何を質問したらいいのかも分からない」という方がたくさんおられるのではないかと思います。
2004年開始以来、eラーニング四柱推命学入門講座をこれまで受講申し込みされた方は、正確な人数は把握していませんが、何百人という方が受講されてきたことは間違いありません。
ですが、無料講座ということで遠慮しておられたかも知れませんが、これまでわたくしへの質問はほとんどありませんでした。
これは当事者としてやや残念に思うとともに、やっぱり四柱推命は直接先生に付いて学ばないと難しいのかなぁ・・・、とも感じています。
四柱推命を独学、あるいは通信教育で習得するにあたって、とくにハードルが高い内容は、わたくしは次の三項目ではないかと思います。
・用神の強さの測定
・刑冲会合が何個か出た場合のみかた
・喜忌救仇
以上の三つは、とても限られた書籍のページ数で会得することはまずできないと思います。
数多くの命式にあたって、都度、じっくり四柱八字に表れた干支、五行、通変星、刑冲会合すべての要素を念頭に置きながら、総合判定することが求められますので、熟練が要求されます。
その熟練は、職人が親方に弟子入りし、親方の独特な技を盗むように身に付けるのと同じように、ある程度の期間は、教室かマンツーマンで直接習わないことには身に付かないと思いますし、換言すれば、それが四柱推命習得のもっとも効率的な習得法と思います。
話は変わりますが、昨年、紫微斗数占星術とはじめて出会って、何冊か紫微斗数の本を買って独学しました。
偉そうなことをいうようですが、紫微斗数は四柱推命より習得はやさしいと思います。
本を一通り読んで、かなりのことは自分で判断できるようになりましたが、東京原宿の中島多加仁先生や新宿御苑の村野大衡先生に直接ご指導いただいて、本には書かれていない、あるいは書けないことを教わって、紫微斗数の全体像がはっきりと見えたというのが実感です。
四柱推命学は人間学です。
宇宙の根幹にも通じる、陰陽五行を駆使した神理の教えでもあります。
こうした学理は、やはり良き先生、信頼できる師匠に師事し、謦咳に接しながら学ぶというのが王道だと思います。