干合


 干合は配偶者との絆の強さの強弱や相性から仕事や財との結び付き、また干合した通変星のエネルギーの増減をみて人事の安否を問うたりするので、決しておろそかにできない作用です。
 四柱推命の看命鑑定で、最後まで迷うのもこの干合の取り扱いではないかと思います。それほど干合のみかたが難しい命式があります。


 まず、本日は、日干に連なる干合をみます。


 陽日生まれは、正財と干合し、陰日生まれは正官と干合します。
 たとえば日干が甲なら己と干合しますが、己は日干甲からみて正財になります。
 同じように日干が丁なら壬と干合しますが、壬は日干丁からみて正官になります。


 この日干に連なる干合はエネルギーの増減は一切ありません。
 干合した通変星の意味するものとわれは繋がりが強いとするだけです。
 つまり、日干が正財と干合する場合は、男女とも金銭財貨の縁は厚いとし、また男性であれば正財は妻の星ですから、われは妻との絆が強いとみます。


 日干が正官と干合するときは、男女とも仕事との縁が厚いとし、また女性であれば正官は夫の星ですから、われは夫との絆が強いとし、男性であれば正官は子女の星だから、われは子女との繋がりが厚いとみます。


 ただ気を付ける必要があるのは、すべて縁が厚い、絆が強いとしても、良縁か否かは命式全体をみて判断しなければなりません。
 干合した正財もしくは正官が命式の喜神であれば、何もいうことはないのですが、もし、忌む神であればそのようなものとわれは干合して結び付きが強いとするのは困ったことになってしまいます。


 一般的にいえるのは、身弱の命は、日干が正財もしくは正官と干合しても、あまり喜びとしません。理由は、正財も正官も日干を弱める通変星だからです。
 逆に身旺の命は、日干が正財もしくは正官と干合するのは喜びとします。なぜなら、両星とも日干を弱めるはたらきがあるのと、正財もしくは正官が日干によって護られるとみるからです。


 これは大変重要なことで、仮に女性で比劫太過の背夫の命や、身旺傷官格の寡婦の命とみるところが、正官が日干と干合していればわが夫は安泰であるといえるからです。つまり日干が正官と干合することにより、正官は安泰となるのです。


 しかし、これも皮肉なこともあり、もし、女性が離婚したいと思っていても、日干が正官と干合している場合は、別れたくても何か後ろ髪を引かれるような気がして、なかなか決断できずにズルズルといったケースが多々みられます。


 干合看法の妙なるところです。