後天運
四柱推命で後天運をみるには、まず、原命式を確実に読み取ることが必要です。
でも、言うは易く行うは難しで、原命式を確実に読み取るということは、簡単なようでなかなか大変です。
人間は何も四柱八字だけで現在の人生があるのではなく、人間がいま生きてここにあるのは、ひとえに後天運の司るところなので、後天運も非常に重要な役目を担っています。
さて、後天運を云々するには、命式と後天運との作用関係を指数で認識しておく必要がありますので、大乗推命学会の用いる指数をご披露致します。
●原命式の意味するものを70とし、大運は30とする。
●歳運は大運の影響配下にあるとして、大運を70とし歳運を30とする。
この比率(原命式と後天運)は、車の両輪のように50対50ではないかと疑問を持たれるかも知れませんが、何にもまして原命式は肝心で、原命式を船や車にたとえれば、それらの造りがしっかりしていたらたとえ海上の波が高くても、あるいは道路が未舗装の荒れ地であっても何とか目的地に到達できると思われるからです。
大運はせいぜい30パーセントしか運命運勢に影響を及ぼさないとしましても、その30がすこぶる良い運であれば、先天福分の薄い人でもその運中は路地裏で小春日和を楽しむ命となり、小福安康な生活が営めるとします。
反対に人も羨む吉命、好命吉格の福分厚い人でありましても、大運で一転、破格になるような運であれば、長年の積み重ねで得た富貴であっても、不幸はある日突然襲ってくるということもあり得るわけです。
後天運看法、とくに大運看法は疎かにしてはならない理由がここにあるわけです。