デジタルとアナログ −透派と泰山流の四柱推命−


 今年もあと半月ほどになりました。
 月日の経つのは年齢を重ねるほどに早く感じるようになりました。


 さて、皆様は今年、2010年、平成22年はどのような年でしたでしょうか?
 

 正確には来年の節分までは、庚寅年で、四柱推命でみたわたくしの歳運はそんなに良くはありませんでした。また紫微斗数でも廟の廉貞ですが化忌が付きますので、注意を要する年でありました。


 四柱推命での歳運・庚寅の意味するもの、また太歳命宮・田宅宮に廉貞化忌の意味するものは現実にありましたが、神様のご加護のお陰で無難に乗り切ることができたように思います。


 それどころか思わぬご褒美を頂戴し、あらためて神様に感謝の気持ちで一杯です。


 とくに四柱推命では透派の四柱推命を知り、泰山流の四柱推命しか知らなかった者にとりまして、明治維新の日本人のように諸外国の近代文明を経験した感覚・・・と申しましたら過大評価かも知れませんが、それほどのインパクトを透派の四柱推命は与えてくれました。


 なかでも平岡滴宝先生のご著書は素晴らしいと思います。
 すでに故人となっておられますが、以前は、わたくしの会社(大阪市都島区)のすぐ近くで教室や鑑定をされていたということを知り、何か因縁めいたものを感じています。


 まだまだ透派の四柱推命の優劣を論じる資格などありませんが、少なくとも透派の四柱推命は論理的で分かりやすいと思います。


 言葉が適切かどうか分かりませんが、透派の四柱推命は”デジタル”的であり、泰山流の四柱推命は”アナログ”的であるように思います。


 透派の月令、干合、合冲の取り扱い、計算の仕方は独特と思いますが、内格か外格の判定を数値でほぼ的確に出せますので、初心者の方や長年四柱推命の習得に四苦八苦されている方には、四柱命式の分析にとても重宝される手法ではと思います。


 しかしながら、何月生まれかの季節を重視し、地支の方局を重んじる泰山流も具体的な数値での把握は難しいですが、アナログ的でわたくしは大いに惹かれるものがあります。


 この世は陰と陽で成立している世界です。
 デジタルもアナログもこの世には必要です。
 四柱推命宮本武蔵の二刀を使う二天一流ではありませんが、透派と泰山流の二つを併用するのがよいのではと最近思っています。