透派の四柱推命
梅雨の季節となりました。
大雨は大変ですが、休日にしとしとと降る雨は、世間が靜かで読書や考え事をするときには好都合のように思います。
一神会に付かせて頂いてから、天候に対しての文句は言わなくなりました。
どんなに激しい雨のときでもマイナスの言葉は発しないように心掛けています。
本ブログをこれまでお読み頂いている方はすでにご承知のことと思いますが、天候と職業や地位身分は密接な関係があるからです。
さて、きょうは四柱推命の近況報告です。
いま、わたくしは透派の先生の四柱推命の本を読んでいます。
透派の四柱推命は、以前よりその存在は知っていましたが、泰山流をこれまで長年学んできた者として、手にとってじっくり読むのはかなり抵抗がありました。
その理由は、刑冲会合の見方、その中でも干合の見方がかなり独特だからです。
また、七冲と支合についてもかなり思い切った解釈で、命式内にそれらがあれば、後天運でその冲合を解く運支が来ない限り、一生、無作用として扱われています。
分かりやすいといえば分かりやすい理論です。
大阪心斎橋の中尾書店で、透派の平岡滴宝先生がお書きになられた何冊かの本を購入してほぼ読みましたが、いずれの本も素晴らしいというのが実感です。
その理由は、ご本は非常に丁寧に分かりやすく書かれていますが、その内容には格調の高さが窺えます。
とくに、「四柱推命法深書」に述べられている十干の性情は、いままで読んだどの本よりも詳しく、かつ「なるほど」と合点が行くことが多々あり、大いに得るところがありました。
そして、この平岡先生の理論でわたくしの命式を出すと、何と外格の従旺格になります。
いままでわたくしの命式は内格として考えていましたのに、これでは喜神、忌神がまったく逆になってしまいます。
話は少し横道に逸れますが、わたくしが紫微斗数を勉強するようになった動機は、そもそもふたつの理由があったからです。
ひとつは四柱推命の後天運看法が非常に難しいということ。
そしてもうひとつは、お恥ずかしい話ですが、わたくしを含めてこれまで鑑定させて頂いた方の中に、後天運の吉凶がかなり外れていた方が散見されたということです。
紫微斗数の後天運看法は、四柱推命のそれに較べて分かりやすいと思っています。
単純にいえば、星の吉凶と星の廟旺利陥の輝度さえ見ていれば、だいたいの良し悪しは分かるからです。
さて、話を元に戻しまして、透派の平岡先生の理論で出したわたくしの従旺格の命式と、紫微斗数で出したわたくしの命盤の後天運は、かなり一致する点がありました。(一部、合わないところもあります。見方がまだ拙劣なのかも知れません)
とくにわたくしの倅の命式などは、年月の天干が戊癸干合で午月生まれですから、透派の理論で行きますと、その戊癸が、丙丁と変化するのですから、命式が大きく変わります。
どうもこれまでの泰山流で見た倅の命式と実際のこれまでの足跡は、合わないように不審に思っていたのですが、透派の理論でこの干合を変化干合として見たら、驚いたことにピッタリと合致しています。
ということで、いま、透派の四柱推命を鋭意勉強中です。
まだ、始めたばかりで大それたことは申し上げられませんが、喜神、忌神の出し方は泰山流に較べて容易です。
だから、自ずと後天運の吉凶もそれほど悩むことなく見い出せます。