喜忌救仇


 四柱推命の鑑定で難しいのは、喜忌救仇(きききゅうきゅう)を判定することだと思います。その中でも、喜神と忌む神は、案外分かりやすいのでよいのですが、仇神と救神がどれになるのか? さて?
 という方が多いのではないでしょうか。


 仇神は、読んで字のごとく仇をなす神であり、たとえば偏財格で食神は喜神になりますが、その喜神である食神を倒す偏印が仇神となります。
 また、陽日生まれの場合は食神は正官と干合し、陰日生まれは食神は印綬と干合します。
 これら食神と干合する正官や印綬も、偏財格からみて仇神となるのです。


 救神とは、仇神とは反対に忌む神を制剋する星のことをいいます。
 先の例では偏財格の忌む神は比肩です。
 その比肩を七殺の理で制剋する偏官が救神となり、またその比肩と干合する相手の星も救神となります。


 ただ、いま申し上げましたのはあくまで原則であって、いかに喜神といえども太過していれば喜神にあらず忌む神となり、通常仇神となる星が今度は救神になるわけです。
 先の偏財格で食神が太過している場合は、偏印が救神になるということです。


 このように喜忌救仇は各々の命式によって異なりますので、そのあたりの事情をよく見極める必要があります。