干合(その2)


 昨日の日干に連なる干合の続きです。


 まず、日干と年上との干合は、年上が正官なら家憲相続の命で、たとえ二男三男の生まれであっても家を継ぐ、あるいは妻の実家を相続する人とみます。
 女性であっても、家を相続する人とみます。
 年上が正財なら、男女とも遺産相続にあずかれる人とみます。


 因みにわたくしの父は三男の生まれでしたが、田中の家に養子に来て、田中家を相続しています。日干が辛で年上に丙の正官が出て干合し、家憲相続の命となっていました。


 日干が月上もしくは時上と干合している人は、昨日、申し上げたとおり正財または正官の意味するものとわれは繋がりが強い、縁が厚いとみるのですが、問題なのは日干が月上と時上ふたつと干合しているような命式です。


 日干が月上と時上のふたつの正財と干合している場合は、一陽二陰の干合となり、これを「妬合(とごう)」といい、男性であれば妻以外の女性に想いを寄せるなどの人事上の暗示があります。
 日干が月上と時上のふたつの正官と干合しているのは、二陽一陰の干合となり、これを「争合(そうごう)」といって、これも女性であれば運の次第では夫縁が変わるようなケースも考えられます。


 このように日干に連なる干合が複数個ある場合は、人事事相上、よくない暗示となり気を付ける必要があります。
 たとえ原命式で、日干は月上もしくは時上のどちらかひとつとしか干合していなくても、大運で妬合、争合となるようなケースもありますので、鑑定看命上、おろそかにできないことになります。


 明日は、日干に連ならない干合、年上と月上の干合について言及したいと思います。