傷官格看命の要諦


 昨日に続いて、傷官格看命の要諦をお伝え致します。


(1) 身弱の命は印(印綬か偏印)をみる。

(2) 身旺の命は財(偏財か正財)をみる。


 傷官格看命の秘訣は、ほぼこのふたつに絞られます。 
 つまり傷官格は凶神格ですから、印をみて制するか、財をみて化すかの「制化の理」に適うのが良い命式となる条件です。


 身も強く、傷官も強い状態の命式、つまり体用の理に適っただけの傷官格は、聡明多智で学技芸に抜きんでた才能の持ち主ですが、常に勝を好み、人の風下に立つを良しとしないところがあり、自尊心が災いして墓穴を掘ることもあります。


 制化の理に適った傷官格は、傷官特有の理知的な側面は堅持しつつ、周囲との摩擦衝突もなく、印で制するは目上長上の引き立てを受け、財に化すは福禄が増し、身は自ずから累進の栄に浴することになります。


 ですから、傷官格はまず日干の強さを子細に測定することが何より肝要です。