通変星の関係図


 下記の図は五行の相生相剋に基づいた通変星の関係図です。
 大袈裟に言えば、この通変星の関係図で人事事相の吉凶厚薄を占うことができます。 
 これを徹底的に頭に叩き込んで、自由自在に駆使できれば、ほとんどの四柱命式の鑑定看命のおおよそはみることができるといっても過言ではありません。



 陰陽五行の原理は、学べば学ぶほど森羅万象の根幹をなす真理であることに気付くはずです。


 その陰陽五行の教えを、人事事相に言葉を変えて分かりやすく言いあらわしたのが、この通変星関係図です。


 一例をあげれば、命式内に比肩や劫財がたくさん出ている人は、偏財や正財の星を抑えます。
 これを比肩や劫財は、偏財や正財を「剋する」と四柱推命ではいいますが、剋を受けたほうは傷つき(エネルギーが)弱まります。


 この関係を人事事相にあてはめますと、比肩や劫財は兄弟姉妹の星、仕事上では同僚や同業者の星、昨今の少子化時代では、仲の良い友達ともみることができます。


 反対に偏財、正財のいわゆる財星は、男女ともお金(金銭資財)の星であり、男性なら妻(異性の星)であり、女性なら夫に対する内助や愛情の星となります。


 財星が比肩や劫財により剋を受けて弱まると、男女ともお金に不自由したり、男性なら異性縁が薄かったり、妻は健康的ではない人とみたりします。
 また女性では、男性に対して越権行為が強く、背夫の命(夫に対する愛情薄く、夫に背く女性)とみます。


 ときには兄弟姉妹や同僚、同業者から金銭的な苦労を強いられることもあり、お金の管理運用は人一倍注意が必要になってきます。
 まちがっても借金の保証人にはならないことです。


 また男女とも独立自尊の念が強い人が多いので、周囲との協調性に心掛けることが開運の秘訣のひとつです。


 四柱推命は、「中和の理」を尊び、五行は偏らず、すべて揃っているのが良い命式とされ、先天福分の厚い好命吉格の条件のひとつです。


 「太過不及は福命にあらず」とは四柱推命学の原則のひとつですが、これはとりもなおさず五行の偏りのことであり、いろいろな人間関係の吉凶厚薄にあらわれてきますが、この通変星関係図でみるとよく理解できると思います。


 でも、注意していただきたいのは、四柱推命学的にみて、どんなにある縁が薄くとも、“無縁”ではありません。
 なぜなら、母親の星である印綬が命式内にない人でも、母親がいない(いなかった)人はぜったいにこの世にいないわけで、同様に異性縁に薄い人と判定される命式の人でも、努力すれば必ず異性縁には恵まれるわけです。


 このことをよくよく理解すれば、結婚したくてもできない人や、子供がほしくてもできない人には一条の光明となることと思います。


 四柱推命を学ばれる方は、この五行の相生相剋から導き出された通変星の関係図が基本中の基本ですから、こうした図を自分のノートやテキストに貼って頭の中に叩き込んで下さい。

 
 ※通変星関係図 PDFファイルのダウンロード
            ↓↓
  http://www.e-suimei.com/tsuhen-kankeizu.pdf