伯父の告別式で思ったこと


 一昨日(13日)の未明に伯父が亡くなりました。


 直前まで、元気にしていまして、九十歳ですから大往生ですね。


 きょうは告別式で、遠方からもご高齢の方が少なからず参列されていました。


 伯父はわたくしの祖父の代からの能楽師を引き継いで、それを家業(仕事)にしていました。


 七十歳、中には八十歳を過ぎたような方たちが、亡くなった九十歳の伯父を、「先生、先生」といって慕っておられるのは何ともいえない感慨深いものがあります。


 伯父のような仕事は、わたくしには魅力のひとつでした。


 能楽師という好きな仕事(直接、聞いたことはありませんが伯父には性に合っていた仕事だったと思います)を生涯の天職とし、野球は高校野球が好きで、肉は嫌いで魚しか食べず、世間の事情には失礼ながら疎いところはありましたが、ある種の風格がありました。


 わたくしもいまはまだ片手間ですが、占術を教えさせていただく仕事をして、先生と呼ばれるようになりつつあります。


 亡くなった伯父のようにはいかないと思いますが、将来、わたくしの葬儀のときに何人の生徒さんが来てくれるか・・・


 10人、20人、30人、否100人はきてほしいなぁ・・・


 伯父の冥福を祈りつつ、そんな欲張りなことを考えた一日でした。