亀石突風先生の語録


  不和の家は貧乏神の巣窟となる。
  憤怒の発するところ、これ後悔の始めなり。
  ないときの辛抱、あるときの倹約。
  運命に栄枯あり、人生に生死あり。
  施して報いを願わず、受けた恩は忘れず。
  苦しみは楽しみの始めなり。
  女房とお天道様は気付かぬとこにありがた味あり。
  感情で動く者は誤り、判断して動くものは誤らず。
  理想を追うものは足下に気を付けよ。
  言葉を慎めば悔いはなく、食を慎めば病なし。
  運とは努力の結晶なり。


 以上、亀石突風先生の語録です。


 亀石先生には四柱推命学以外にもこのような人間学、人生の勉強をいろいろと教えていただきました。
 非常にたくさんのこうした語録や道歌や、古聖前賢の格言、箴言、またそれらの解説等を本にされたり、文集にされたりしておられます。
 上記の語録の数々も亀石先生の文集から一部引用させていただきました。


 この語録の中で、わたくしがとくに心惹かれるのは、
 「女房とお天道様は気付かぬとこにありがた味あり。」
 です。


 お日様、太陽の有り難さに、わたくしたちは普段なかなか気付かないものです。
 雨が降ったときには文句をいう人がいても、お日様に感謝する人は少ないです。

 それと同じで、女房(いまは自分の妻を女房という男性は少なくなりましたが、よい言葉と思います)は、家にいて、一日中、炊事洗濯、掃除など忙しくしていても、毎日のことなのでその有り難さにはなかなか気付かないものです。


 でも、妻が病気で入院したり、不幸にも先立たれたりすると、亭主はそのときになって女房の有り難さを身をもって知ることになります。


 最近の若い夫婦は、共働きで家事を分担しているご家庭もあると思いますので、この言葉の意味が分かりうなずける人は、わたくしを含めて中年以上のご亭主というところでしょうか・・・


 また、亀石先生の語録を紹介させていただきます。