「現象」の反対語とは?


 ゲームクリエーター斎藤由多加さんの『「ハンバーガーを待つ3分間」の値段』幻冬舎文庫)の本を読みました。


       


 ユニークな内容の本で、はっきり言って面白いです。  
 冒頭、次のようなことからこの本は始まっています。


 「『現象』の反対語を答えなさい」
          (「四谷大塚進学教室)/小学生向けの問題集より)


 みなさん、ちょっと考えてみて下さい。
 わたくしも考えましたが、答えが分かりませんでした。


 著者の斎藤さんはTVでも宣伝された「ザ・タワー」というエレベーターの待ち時間をテーマにした経営シュミレーションゲームや、「シーマン」という人面魚の育成シュミレーションゲームを開発した著名なゲームクリエーターです。


 『情報は目からではなく耳から(つまり、言葉で)入ってくるのです。ものごととというのは、誰かに記述されないと、見ただけでは何もわからないと改めて認識した次第です。』


 『ここで言う「見る」というのは、実は視力ではなく、知識や経験によって決まるということだったりします。』

 などなど。


 いろいろと考えさせられ、また為になるお話がこの本には散りばめられています。

 
 ところで、先の問題、「現象」の反対語ですが、お分かりになりました?


 正解は、「本質」だそうです。広辞苑にもそう書いてあるそうです。


 うぅん・・・、そういわれれば、確かに現象の反対は本質といえますね。


 最近の中学受験のレベルの高さを思い知らされる問題です。


 わたくしたちは、日々、この“現象”の世界に生きています。
 だから、現象を疎かにしたら大変です。


 でも、その現象の奥の奥にある“本質”にも目を向ける必要があります。


 現象と本質は、二象一態、陰と陽の関係のように不離不即だと思います。

 
 ですから、自己の本質を知ることが大切です。
 本質を知らずして、現象をよくすることは難しいからです。


 四柱命式にあらわされた干支八字には、人間ひとり一人の本質を知る手がかりが隠されています。