最後の授業
きょうは大乗推命学会東京教室の最後の授業を先ほど終えたところです。三年間の講義を終え、一段落という気持ちとともに一抹の淋しさを感じているところです。
三年間というのは長いようで短かったというのが、いま振り返れば率直な感想です。
東京教室の生徒さんはご年齢がお若い方が多かったせいでしょうが、皆さま公私に多忙な方が多く、途中講義を欠席される方が大阪の教室に較べて多かったのが残念です。
続けることの難しさを知っていますので、できるだけ魅力ある講義を心掛けてきたつもりですが、至らないところや力不足のところがあったように思い反省しているところです。
四柱推命の教授といいますのは、先生と生徒というひとつの師弟関係のご縁をいただけます。
普通ではまずご縁が生じないという人との絆が生まれます。
利害関係なしのこういった師弟の関係は大変かけがえのないものだと思います。
わたくしの尊敬する森信三先生の語録のひとつに、
「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える
しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に。」
とあります。
生徒の皆さまはどのように思っておられるか分かりませんが、わたくしはこの三年間の間に、いろいろな方と新しいご縁がありましたが、中でも特筆すべきは紫微斗数の中島多加仁先生と同じく紫微斗数の村野大衡先生に出会ったことです。
去年までは紫微斗数についてはほとんど関心がなかったわたくしですが、おふたりの先生にご縁をいただいて紫微斗数の素晴らしさを実感できたことです。
四柱推命も大変優れた命術には違いありませんが、はっきり申し上げて難しい占術です。学理的には他の占星術の追随を許さないと思いますが、命式を縦横無尽に解読するのは並大抵ではないということです。
その点、紫微斗数は四柱推命より分かりやすい占術で、より短期間に習得可能な命術であると実感しています。
また四柱推命はややもすれば冷徹な鑑定になりやすいですが、紫微斗数は細かく長所短所が的確に表れますので、開運のための指針を与えてくれるのも大きな利点です。
ただ、紫微斗数の最大の弱点は、生まれ時刻が定かでないと占えないということです。四柱推命は曲がりなりにも三柱、つまり生時不明でも命式を出せますので、正確な鑑定看命はできませんが、何がしかの答えを見出すことは可能です。
ですから、わたくしは四柱推命と紫微斗数の長所をうまく組み合わせて、短期間に効率よく命術を習得していただく講座を模索中です。
人事とくに配偶者縁の厚薄と良否については四柱推命に軍配があがると思いますが、それ以外の適性適職、後天運等については紫微斗数のほうが優っているというのがわたくしの偽らざる心境です。
要するに、鑑定項目について用いる占術を四柱推命か紫微斗数かを選択する、あるいは併用するということです。
かなり確度の高い鑑定看命結果が得られるものと思っています。