年月は軽く、日時は重い


 四柱命式看命上、「年月は軽く、日時は重い」はとても大切な原則のひとつです。
 この意味はふたつあります。


 まずひとつ目ですが、四柱推命は天干、地支蔵干、通変星、十二運等、すべてエネルギーの強弱で把握しますが、年柱上下のポジションはエネルギー的にあまり強くないということです。


 ですから、たとえば年月が刑冲している命式は、父子不和とか祖業不継承(長男であっても家業を継がない)などをみるくらいで、自分の根基運命にはあまり影響を及ぼさないとします。


 それに較べて、月日の刑冲はその刑冲が解けない限り破格遭命となり、先天福分の薄い命運の人と看命します。
 月日の関係は非常に重要なわけです。


 「年月は軽く、日時は重い」のもうひとつの意味は、時系列的にみた場合の考え方です。 
 年柱の影響は人生の後半になる程、その意味合いが徐々に薄れてきます。完全にみないということはありませんが、だいたい50歳以降は影響の度合いがぐっと低くなってくるようです。

 それに反して日柱、時柱は、結婚後は即、独身の場合でも人生後半に徐々に人生の表部台に登場してきます。


 ですから、喜忌救仇を問うときに、年柱に忌む神があっても害は浅いか、人生の前半でその凶意は薄れるとみます。しかし、日支に忌む神があるような命式は、害は深いか中晩年の長きにわたって苦労苦心の多い人生を余儀なくされる公算が高いといえます。


 最後に、月支は主に自分の根基運命を司るところですから、エネルギーが軽いということはありません。日干とともに最重要視するところですからご注意下さい。