老後の人生設計


 昨日は東京でお得意先の送別会に出席させていただきました。
 今年、定年になられた昭和23年生まれの方が三人おられ、こらから第二の人生を歩まれることになります。
 みなさま大手企業の管理職をされた方で、それなりの肩書と実績を残された方々ですが、何とはなしに淋しさを感じさせる送別会でありました。


  『人は退職後の生き方こそ、その人の真価だといってよい。
  退職後は、在職中の三倍ないし五倍の緊張をもって、晩年の人生と
  取り組まねばならぬ。』不尽精典 森信三先生語録より


とあります。
 ここでおっしゃっておられる緊張とは、一種の〝張り合い〟だと思います。
 六十歳で一応定年になって会社を卒業しても、人生の定年は寿命が尽きるまでです。
 定年後、本当に自分がやりたかったことに挑戦するような溌剌とした人は見ていて年齢を感じさせない若さがあります。


 これまでサラリーマンとして一生懸命会社のため家族のために頑張ったので、定年後はゆっくり好きなことをしたいと考えておられる方も多いと思いますが、少なくとも定年を迎えるまでに第二の人生の計画を立てておくべきと思います。


 そしてできれば、少しでも社会に貢献するようなことであれば言うことはありません。
 老後の人生設計は、寿命をまっとうして冥土へ行くまでの準備期間でもあります。
 よき旅立ちをしたいものです。