吉凶変化の理


 月支食神が、年上、年支以外のポジションに傷官をみれば傷官格になります。
 同じように月支印綬が、年上、年支以外のポジションに偏印をみれば偏印格になります。
 そして特殊な例として、月支正官が月上(干頭)に偏官をみれば偏官格になります。
 これを吉凶変化の理といい、先天福分の厚薄と格付けは変化した格式で看命することになります。


 但し、主性質や適性適職はあくまで月支に出た通変星でみます。つまり、食神なら食神、印綬なら印綬、正官なら正官ということです。
 このあたりが看命の要諦です。


 言葉は適切でないかも知れませんが、「朱に交われば赤くなる」のことわざがあるように、吉神(食神・印綬・正官)が凶神(傷官・偏印・偏官)をみれば、吉神も凶神の仲間入りということです。


 注意していただきたいのは、年上または年支にそれらの凶神をみてもやや格が濁る程度として、格は変わらないということです。 

 吉凶変化の理で格が変化するのは、この三パターンのみです。