書籍「南北相法 修身録」

 
 断易のご指導を頂いた東海林秀樹先生の奥様でいらっしゃる水沢 有先生が書かれた「南北相法 修身録」の書籍を買い求めました。


              

 
 水沢先生には、大阪で一、二回、東海林先生の断易の教室のときにお目に掛かったことがあります。我が国の観相の大家である水野南北翁の相学を、現代の人にも分かりやすく翻訳されたこのご本は一見の価値があると思います。何より「食は運命を左右する」という天啓を得、独自の開運法を著した「修身録」も掲載されていますのでお奨めの書籍です。


 このご本を少し紹介させて頂きます。
 はじめのあたりに手相が記されています。
 親指は「親」を司り、小指は「子(子供)」を司るということは一般によく知られています。
 では、人差し指は何を見るのか? 中指は何を司るのか? 薬指は?
 ご存知でしょうか?

 
 正解は、人差し指は「他人」、中指は「自身(我)」、薬指は「身内」ということです。


 そして、この指とこの指の間がはなれていたり、隙間があったり、あるいはなかったりでどういうことが分かるかが書かれています。


 なるほど・・・ 。 と思いながら読みました。
 わたくしの場合もよく的中していると思います。


 ところで、わたくしがHPやブログでご推薦申し上げている、「ソロンの予言書Ⅱ」(ソロン アサミ著)に、手相の教えが記されています。
 その中で左右10本の指のお働きが神理手分け図面として掲載されています。
 これが知る人とぞ知る神理の教え「十種の神宝」のことですが、いま、右手に注目して拝見しますと、


 ・右手人差し指 → 縁繋ぎの神様のお働き
 ・右手中指 → 上下げ 食物の神様のお働き
 ・右手薬指 → 切り別れの神様のお働き


とお教え頂いています。


 さて、この神理の教えと南北先生の相法と符合するところがあるように思います。
 人差し指は他人を司るということは、つまり他人との縁の良し悪しをみるということでもあり、縁繋ぎの神様のお働きを受けている・・・。
 また中指は自身を司るというのは、食事の仕方と自身の運命は非常に大きな関係があることを発見した南北先生の修身録に記されている通り、中指は食物の神様のお働きを受けている・・・。
 そして身内を司るという薬指ですが、この指に問題があれば、身内との縁が薄かったり良くないということですから、離婚や離縁で配偶者や家族の縁を切る、切り別れの神様のお働きを受けている・・・。
 という見方は間違っているでしょうか?



 もうひとつ。
 この南北相法の書物で、「〝相〟は我欲にある」、そして、「我欲を克服すると相はなくなる」とあります。
 そういえば、無欲を善として修行したりする僧侶、なかでも千日回峰行のような過酷な荒行を達成したような高僧のお顔は、清々しさと言いますか、一種の神々しさを感じますが、そこにはここでいう我欲の〝相〟は消えて神の子としての人間本来の相が現れているように思います。


 一神会の御神言に、「その躰 心通りに現して 貸し与えた」とあります。
 凡人の心には、多かれ少なかれ我欲が何かしらありますから、その我欲が躰、つまり相に現れると解釈してよいように思います。


 相を良くするのは何より日頃の節制、なかでも小食が肝要であることを南北先生は真理としてわたくしたちに説いておられますが、人間の一生の間に食べる糧は定められているということですから、「大食い短命」となり、また食物受持ちの神様は身分の上げ下げもご担当されているので、「食は職なり」となり、神理に適った教えであります。


 わたくしもそうですが、飽食の時代に育ったいまの日本人の多くは、努めて食物を粗末にしないということと、腹八分目で食べ過ぎないように注意することがもっとも大事なように思います。(自戒を込めて)