前世は盗賊の首領?
紫微斗数の田宅宮は、一般には不動産運の良し悪しをみるところと言われています。
わたくしの紫微斗数の師匠である中島多加仁先生の著書「紫微斗数占い入門」には、福徳宮と合わせてみることによって、先祖からの因縁めいた部分も読み取ることができるとおっしゃっています。
わたくしの田宅宮は寅で、廟の廉貞独主。おまけに生年化忌が付いています。
先の中島先生の著書で廉貞星の説明を読むと次のように書かれています。
「人に例えると野盗の親分というところでしょうか。 - 中略 - 野盗とはいえ、彼のもとで統率されたこの集団は、まさに軍隊レベルの実力をもっていました。彼らはけっして、農民などの庶民から略奪しようとはしません。諸大名の部隊や商隊がなわばりを通りかかると、勇猛に攻め込んで略奪します。」とあります。
わたくしはその廉貞に生年化忌まで付いているのですから、世間に少しは名の知れた大悪党であったかも知れません。(笑)
さて、平成三年頃だったと思います。ですからいまから約19年ほど前に、わたくしは霊能者、山内光雲先生の過去世を調べるセミナーに参加したことがあります。
そのときに山内先生にわたくしの過去世を見て頂きました。いまでもそのことははっきりと覚えています。
「田中さんの前世は、盗賊の首領です。あなたの会社の部下の多くは、前世であなたに使えていた家来や手下の人です・・・。ただ、安心して下さい。盗賊と言っても豊かな人から奪って貧しい人々に施しのできた義賊です。」
と先生はおっしゃいました。そのときは、喜んでいいのやら何とも言えない気持ちでした。
続けて山内光雲先生は、「あなたは、いま流通(正しくは物流)の仕事をしているが、前世では騎馬の盗賊軍団を率いてモノをあちこち動かしていたのです。」
なるほど・・・
物流の仕事は、モノを動かす仕事が基本です。
また、いまわたくしの倉庫にある品物は、わたくしのモノではありません。すべてお客様からお預かりしている製品や商品。前世でも盗んだ品物をあちこちに保管していたのではないかと思いました。
皆様はどのように思われるでしょうか?
中島先生は、田宅宮は先祖からの因縁めいた部分をみるところとおっしゃっていますが、それと共に自分の前世の姿も多分に読み取れるところではないかと思っています。
紫微斗数をされている方は、一度、ご自身の田宅宮をよくご覧になって下さい。
どんな星が出ていますか?
その星から連想できるあなたの前世の姿は何でしょうか?
今年は庚寅年。
わたくしはこの田宅宮が太歳命宮となります。
家系的な因縁が出やすい年だと思っていましたら、どうもそのような気配です。
また不動産のことで何か変化や関わりがあるだろうと思っていましたら、案の定、会社の不動産で大きな動きがありました。
ただ、田宅宮と加会する兄弟宮、子女宮、疾厄宮は割と良い星が出ていますので、良い方向に進みそうです。
前世のことも教えてくれる紫微斗数は興味の尽きない占術ですね。