他の人の為になる

 
 亀石突風先生のご著書、「3日で人生が変わる本」に、次のような道歌が載っています。


   「道のべの 草にも花は 咲くものを
                人のみ徒(あだ)に生まれやはする」

   意味:路傍の無名の草でも花を咲かすのに、ムダに生まれた人はいない。

 
 続いて、亀石先生は次のように書いておられます。

   人間は決して理由なくして、この世に生まれたのではない。

  (1) 他人に生きる希望を与える。
  (2) 他人の性質を上等なものにする。
  (3) 他人の人生に役に立つ。
  (4) 他人の人格を高める。
  (5) 他人の真価を高める。
  (6) 他人に可能性の大事なことを教える。
  (7) 他人の教養に役立つ。
  (8) 他人の健康に役立つ。

  等々、数えあげたらキリがないほどの仕事があり、また、その仕事
  のひとつ一つのなかに、夢中になれる喜びがまんべんなく用意され
  ていて、この喜びを実際に味わったとき、はじめて人は生きる意義を
  知るのだ。
     − 以上、「3日で人生が変わる本」より −


 すべて、他の人の為になるということですね。

 上記8項目以外に、「他人の生活を豊かなものにする。」ということも付け加えたいです。
 凡人であるわたくしたちは、物質的にも恵まれないとなかなか幸福を感じないと思いますので、これも付け加えていただきたいと思います。



 ところで、話は変わりますが、亀石先生がよく教室で言っておられたことがあります。

  私(風州)「先生、命式のよくない人はどうしたらいいですか?」

  亀石先生「修行がいっぱいできると思って頑張りなさい。」


 笑い話ではありません。
 半分は冗談で半分は真実のお言葉だと、いまになって思っています。


 四柱推命は厳しく冷たい鑑定にしばしば陥りやすいです。
 これは聖人君子のような理想の人物を追求するのが四柱推命だから、致し方のないことでもありますが、そうなると世の中の大多数の人は、修行をいっぱいしなければならないことになります。


 修行といえば、何も出家して、お寺や神社に籠もって行をすることばかりではありません。
 日々の生活で、家庭や職場が道場であり、夫婦、親子、上司部下、同僚、友人、お客様、その他有縁の人々、の人間関係の中に魂の錬磨修行があります。


 とくに夫婦という人間関係は、ものすごく魂の修行になると思います。(痛感しています!)


 わたくしは〝男女の運命の人との出逢い〟というのは、自己の魂を高めてくれる人のことを指していると思います。
 決して相性が良いとか、夫婦生活が上手くいくという単純なものではないように思います。 


 家庭や職場で自己の魂を磨く努力をしつつ、先に掲げました他の人の為になる行いを心掛けていれば、カルマの解消と積徳が同時進行になって、幸福へのゴールは近くなるでしょう。