出逢いのチャンスを逃さないために


 先日、わたくしの四柱推命学の師匠である亀石突風先生(大乗推命学会創設者、現会長)よりお電話をいただきました。


 先生は昭和4年のお生まれですから、今年満79歳になられますが、まだまだお元気で、最近、原稿をふたつ書いて、出版社に送ったといわれていました。


 冥土の土産に新人賞でも取れたら・・・と、半分冗談とも取れるようなことをおっしゃっていましたが、それにしましても変わらぬ創作意欲にはただただ脱帽です。


 わたくしが大学2年のちょうど20歳ときに、亀石先生のところへ弟子入りといいますか、入会させていただきましたが、以来今日まで、約30年強、先生には公私にわたりご指導いただいています。


 わたくしは亀石先生にしか四柱推命は習っていませんので、比較はできませんが、どちらかといえば厳しい指導だったと思います。 

   
 妥協を許さないご性格で、論理的に筋道通らないことは徹底追求する姿勢を貫かれ、万人が納得する理論でなければならぬと、看命も出来る得る限り合理的分析を心掛けておられました。


 晩年は、京都山科のご自宅に〝平成の寺子屋〟と看板を掲げられ、迷える人々の相談や指導にあたっておられましたが、熟年女性の駆け込み寺的存在でもあったように聞いています。


 わたくしが大乗推命学会入会当初は、同じ教室に小学校の校長先生や大手銀行の現役支店長さんや、大手商社を定年退職されたエリートの方が何人もおられ、そういう人生の諸先輩方と一緒に勉強させていただけただけでも、今から思えばラッキーだったと思います。
 男性会員が多かったのも、いまも当時も珍しい存在ではないでしょうか。


 でも、あらから約30年、光陰矢の如し、そうした諸先輩方も次々他界され、淋しさを感じるとともに、わたくしも50歳を過ぎて、いまでは大乗推命学会で最古参の部類に入り、当会の存続発展を願うひとりになりました。

 
 教育学者の森信三先生は、「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅過ぎないときに・・・」とおっしゃっています。


 でも、これは自分自身の感度を磨いていなかったら、その出逢いに気付かないまま終わってしまうことも多いと思います。
 わたくしの場合も、20代前半のときに、亀石先生の現代看法の四柱推命学と出逢いがありましたが、そのときはこれを仕事にするとはまったく考えてもいませんでした。


 人間の一生は長いようで短いもの・・・
 出逢いのチャンスを逃さないためにも、自分の適性や適職を事前に知っておくのはとても貴重なことと思います。
 紫微斗数四柱推命はそれを的確に明示してくれます。
 

 人生はマラソン
 ゴールは人それぞれ違いますが、少しでも早く自分のゴールを目指してよいスタートを切った者が、人生の勝利者となりやすいことは間違いないように思います。