お釈迦様に供養された乳粥


 インドは四大文明の発祥の地であり、また三大宗教である仏教発祥の地でもあります。わたくしも一度、機会があれば訪れてみたい国のひとつです。


 きょうのブログは、インドで活躍されたお釈迦様のお話です。
 以下、一神会の田畑先生よりお聞きした話をもとに書かせていただきます。
 どうぞ、お読み下されば幸いです。


 お釈迦様は六年間の苦行のあと、スジャータという村娘より供養された乳粥によって、やせ細って弱り切った身体を回復されました。
 そのあと、菩提樹の下で悟りを開かれたということですが、このスジャータから供養された乳粥が、お釈迦様に〝与える〟ことの大切さを教えたのです。


 それまでのお釈迦様は、人間の苦しみはいかにして解放されるかという、悟り(真理)を得ることばかりを追求されていました。
 到底常人ではなし得ない苦行を厳行されたのも、一身に変えても悟りを体得したいという強い願望があったからだと思います。


 しかし、そうした求める心が強いうちはお釈迦様でも悟りを開くことができませんでした。
 六年の苦行で精根尽きて、苦行そのものに疑念を持たれていたときに、純真な村娘から授かった乳粥で、〝与える〟、〝施す〟ことの大切さに気付かれたのだと思います。
 わたくしはスジャータは神様の使いではなかったかと思います。


 余談ですが、インドで牛が神聖な動物として尊重されている理由ですが、このお釈迦様に供養された乳粥にあります。
 牛のお乳で生まれ変わられたのですから、仏教発祥の地インドで牛が神聖な動物とされたのは当然といえば当然ですね。


 〝与える〟ことの大切は、古今東西、あらゆる宗教の原点であり、神理の教えのひとつです。