占い業界のイメージアップ


 きょうは、朝食をとりながらNHKの「ルソンの壺」を見ました。
 お好み焼きの千房社長の中井政嗣氏のお話を聴いて、いろいろと考えさせられました。氏のお話でとくに感慨深かったのは、お好み焼きのイメージを変えたいということです。


 中井社長は、いまのお客様は、「満腹から満足」を求めている・・・。といわれ、お好み焼きの高級化路線を打ち出されました。
 低価格戦略でいったところは長続きしないともいわれ、飲食業における生き残り戦略を示唆されていました。


 また、千房の会社へ就職を希望していたあるアルバイトが、「調理師免許を持つ者がお好み焼き屋に務めるとはもったいない」といわれたと中井氏に相談にきたときに、氏はお好み焼き屋に対する周囲の見る目を何とか変えたいと思われたということです。


 お好み焼きのさらなる味の向上や新たな商品開発、そしてお店の雰囲気や従業員の接客態度などの向上・・・、次々と顧客満足を徹底して追求された中井社長の経営手腕には敬服致します。


 世の中には、偏見とまではいかないまでも社会的価値が一段低いような、一種の軽蔑の眼差しで見られている仕事がいまだにあるように思います。

 「職業に貴賎はない」とは、どなたがいわれた言葉か知りませんが、こういう言葉がある事自体、職業を貴賤の目で見る人が多かった証左だと思います。

 中井社長の経営活動は、お好み焼き屋という職業の社会的地位の向上にあったようにも思います。


 翻って、占い業界はどうでしょうか?
 占い師や占い鑑定士の社会的なイメージは??


 世の中に、仕(師)業はたくさんあります。
 弁護士、税理士、医師、看護師、美容師、司法書士、・・・。

 これら仕(師)業に較べて、占い師、占い鑑定士というとどうもある種、低級とか低俗とかのイメージで見られていないでしょうか?!


 もちろん素晴らしい占い師の先生もおられると思います。
 公に出ることが少ない分野だけに、世に隠れた優れた占いの先生もおられることと思います。

 でも、わたくしの偏見かも知れませんが、どうも世間一般の目は冷たいように感じます。

 これにはいろいろと理由があると思います。
 ここにその理由を並べることはしませんが、わたくしが考える大きな理由をひとつだけあげますと、占い師や占いを業として携わる人(講師を含む)の道徳観や倫理観があまり感じられないことです。
 それは占い関係のサイトをインターネットで見れば一目瞭然だと思います。


 とくに、占い師は、〝師〟が付く仕事です。
 医師、看護師、美容師など、師が付く仕事は、人様を助けるとか導く、良きものを引き出すとかの意味が込められているはずです。


 占い業界全般のイメージアップのためにも、占い師、占い鑑定士、占い講師の方々たちは、もちろんわたくしも含めてですが、師業に携わる者としての使命感を再認識することが大切だと思います。


 千房社長 中井政嗣氏について 「ルソンの壺」より
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 http://www.nhk.or.jp/luzon/schedule/backnum/080817.html