「切り別れの理」受持ちの神様
キンモクセイのほのかな甘い香りが漂う季節となりました。
お彼岸を過ぎれば、一気に秋の気配の訪れですね。
さて、最近、立て続けに離婚相談の鑑定をさせて頂きました。
女性の方からのご相談です。
このような離婚相談の場合、わたくしの鑑定手順は、まず現在、ご本人がどのような状況かを詳しくお聞きします。
性格的な不一致や夫の浮気や不倫あるいは暴力などが原因で、昔も今もこれはあまり変わりません。
ただ、最近は、ご主人の精神的な問題(うつ病等)で離婚を考えておられる方を、たまにお見受けするようになりました。
そして、いよいよ占術を使って調べます。
最初は、四柱推命や紫微斗数の生年月日から、相談に来られた方が先天的にどのような配偶者にご縁があるかを第一にみます。
次に、去年から今年にかけての運気、運勢と家庭運を主に調べます。
だいたいご相談に来られる方は、これらの状態が良くない方がほとんどです。
ですから、これは悪ければ悪いなりにどの程度かを調べるのが主な目的です。
最後に、断易で離婚できるかどうか、いまは難しくてもいつ頃なら可能かなどを調べます。断易をされている方ならお分かりと思いますが、離婚をしたいという女性の方の場合は、ほとんど世爻(相談者自身)に兄弟や子孫が付きます。
このような離婚の相談をお聞きして感じるのは、誰しもより良い状態を求めるのは致し方ないとしても、どうして別れたいと思うような配偶者と結婚したのかということを真剣に考えない方が多いのが残念です。
昔のように親が一方的に子供の結婚相手を決めるような時代ではありません。
どなたも嫌いな人、虫の好かない人と一緒になることはしないはずです。
経済的な打算や妥協の結果かも知れませんが、少なくとも相手のどこかに何か惹かれて結婚したはずです。
そうした方と一緒になって、子供まで授かったのに、離婚しなければならないのは悲しい事だと思います。
何が理由か、どうして離婚するようなことになったのか・・・、という本当の原因をわたくしは真摯に考えるのがとても大切と思います。
古来より、「類は友を呼ぶ」、「合縁奇縁」ということわざがあります。
これらの教えは、広い意味での因縁因果の法則のことを言っています。
世間的に失格である男性を夫としたのも、偶然ではありません。
自らの意志で決断したのであり、本質的には自分の因縁が招き寄せたのであります。
こうしたことに気付いて頂いて、自分にも少なからず離婚の原因があったということを認識して頂きたいと思うのですが、残念ですが、なかなかそういうご婦人は少ないのが現実のようです。
離婚の相談は占いの相談の中でもとくに多いもののひとつですが、わたくしは本心はあまり好みません。
理由は、封建的な考え方かも知れませんが、わたくしはできるだけ離婚はしないほうが良いと思うからです。とくにお子様がおられればなおのことです。
家系的に離婚した者の子孫には、必ずと言ってよいほど同じように離婚する者が出るからです。子孫を不幸にする原因を作りたくないからです。
最後にとても大切なことを申し上げます。
この世の大法則のひとつに、「切り別れの理」というのがあります。
どなた様も出産のときに母親とへその緒で繋がっていますが、その体縁を切って頂くお働きの神様が、この「切り別れの理」受持ちの神様です。
また、良くない因縁を切って良い因縁に切り替えて頂けるのもこの神様のお働きです。
ほとんどの方は、現代では男女同権の民主主義の時代なので、結婚も自由だし離婚も自由にできると思っておられます。
それは法律的には正しいと思います。
しかし、現実には、そうではないことも結構あります。
離婚したくてもできないという場合があります。
また法律的に離婚できたとしても、実際には〝腐れ縁〟というのもあり、ずるずると関係が続いている方もわたくしは知っています。
縁を切るのは、自分ではできません。
本当に縁を切るのは神様しかできないことです。
ここは非常に大事なことなので、よく知って悟って頂きたいと思います。
いまは、最後の審判(さばき)の時代です。
最後の審判の時代とは、この世の人間(霊界の人間も含めて)全部が、次の世にも人間として生まれるか、あるいは人間以下の動物になって生まれるかの審判を神様がされるとお聞きしています。
神様の実存をひとりでも多くの方が悟って、神様に次の世も人間にして頂きますように、日々、祈願して頂くことをお奨め申し上げます。
本日も、お読み下さり、有り難うございました。