天の差引勘定


  「たくわえるばかりで ほどこすことを しらない
   とるばかりで あたえることを しらない
  右の様な者は 国潰れ 家潰れ 人落ちぶれる …ソロン…」

  (※書籍では縦書きになっています)


 ソロンとは一神会の管長様の別名です。
 そしてこの予言は神様から授かったので御神言であり、天啓的予言でありますから、正に絶対的中致します・・・、と「ふしぎな記録 第五巻」浅見宗平著 に記されています。(著者の浅見宗平氏は自由宗教一神会の管長様です)


 さて、何年か前に関東の大きな企業のトップが、証券取引法違反により逮捕された事件がありました。誰もが知っている著名企業で莫大な資産をもっているにもかかわらず、法人税を納めないことで知られていました。


 神様は見抜き見通しで、わたくしたちは見抜かれ通しです。
 税金はお世話になった世間様への恩返しのようなもの。それを払わずに私腹を肥やすことに専念していれば、いつかは神様の裁きにあいます。


 今年は東日本大震災福島第一原発の事故で多くの被災者、避難民が出て大変な国難の年となりました。


 そうしたときに日本赤十字はじめ多くの支援団体に災害義援金や支援金等、多額の善意の寄付が国内外から集まっています。


 ひとりで一億円もの寄付をした有名スポーツ選手もいました。
 企業も大小を問わず、財的な支援のみならず人的支援をされている会社の報道を何度となくTVで見ました。


 これらは〝施し〟です。
 大変素晴らしいことと思います。


 利他の心は、個人であろうと会社であろうと一緒だと思います。
 少しでも余裕があれば、何かお役に立ちたい・・・、たとえ僅かでも義援金に使って頂こう・・・、という想いが自然に起こってくるのが情けある人(会社)と思います。


 お恥ずかしいことですが、わたくしの会社はそのような情けを持っている人は少ないように思います。わたくしを含めた役員幹部から震災の義援金や寄付等の話をいままで聞いたことがありません。


 そのような会社はいくら毎年儲かって利益をあげ、税金はきちんと払っていたとしても、冷たい会社、情けのない会社として神様は見ておられるに違いありません。


 昨年末から今年にかけて、わたくしどもの会社は次々と予期せぬ出来事で後ろ向きの対応とともに、少なくない出費も強いられています。また大きなお得意先より三下り半(契約解除)を突きつけられて苦慮しています。


 こうした出来事の真の原因を考えると、結局、冒頭、申し上げたことにわたくしは行き着くと考えています。そしてその前兆が、天の差引勘定として溜め込んだ財産を吐き出すような想定外の事が起こるということです。


 蓄えるばかりで施すことを知らない者は、やがては潰れるというのがこの世の掟、すなわち神理です。


 いま申し上げたことに、わたくしの会社の役員も早く気付いてくれればと願うのみです。