ある女性の夫妻宮


 以前、鑑定したある女性の方ですが、手痛い失敗をしたことがあります。
 きょうは、そのことをご参考にお話させて頂きます。


 さて、鑑定に来られたその女性のお話をよく伺う前に、あなたの旦那さんは、これこれこういう方と違いますか。と言ってしまったのです。


 その女性の命盤の夫妻宮には太陰が入っていましたので、「感性豊かなロマンチストな旦那さんではないですか?」と言いましたら、そのご婦人は、怪訝な顔をされ「全然感性の欠けらもないですよ・・・」。「うちの亭主はトラックの運転手をしていて、仕事が休みのときはパチンコか競馬をしているか、家でテレビばかり見ています。」とおっしゃいました。


 わたくしは、努めて平静さを保ちながら「あっ、そうですか」と申し上げましたが、どうしてだろうと不審に思い、生時が違って正しい命盤ではないのかな?と思い、色々とそのご婦人に質問し、これまでの人生のお話も聞き、命盤自体に問題はないと断定しました。


 では、ご主人様には失礼な物言いになりますが、夫妻宮に出た「太陰」と実際のご主人の有り様の違いは何なのか?
 暫し考え、再度、命盤を凝視しましたところ、夫妻宮にもうひとつ、副星ですが「火星」が出ていることに気が付きました。


 そうか!
 この女性は、わざわざ「火星」の人を夫に選んで結婚したんだな・・・。
 道理で、言葉の端々にキツサが感じられ、勝ち気なご婦人だなと会話をする中で感じた次第です。


 どうしても命盤の各宮は、14個の甲級主星に目がいきがちですが、火星も副星ではありますが、夫妻宮が十二支のどこの宮だったか失念しましたが、火星も主星に負けず劣らず作用は強いようです。


 
 この女性が帰られた後、つくづく思ったことは、折角、太陰という吉星を夫妻宮にもっていながら、その吉星を使い切れなかったこと。それどころか、わざわざ凶星の火星を選んでしまったこの人は、偶然ではない。たまたま運が悪かったのでもないということです。


 以前から、何度もお話していますように、夫婦の因縁は五分と五分。
 割れ鍋に綴じ蓋です。釣り合いが取れているのです。
 何の釣り合いかというと、因縁や徳分が同じだということ。


 勝ち気なご婦人には、博打好きの亭主に縁ができます。
 昨今のパチンコは博打と一緒です。競馬ももちろん博打です。
 博打は勝たなければ意味のない世界。勝つことだけを考えます。
 勝ち気な女性には、だから博打好きな勝つことだけを考える男性に縁ができるのです。
 これは神理の教えです。


 もしも、この女性が因縁自覚し、神理を勉強し、因縁切り替えの修行などをされたとして、ひょっとしたら今度は太陰の男性と再婚できるかも知れません。


 紫微斗数の夫妻宮はどのような人と縁があるかを如実に語っていますが、その中のどの星の人を配偶者に選ぶかは、あなた自身(の因縁)が決めるのです。



 本日も、本ブログをお読み下り、有り難うございました。
 わたくし(田中風州)へのご質問、お問い合せは次のフォームへお願い致します。

 → お問い合せフォーム(←クリック)
 なお、四柱推命紫微斗数の定理や解釈についてのご質問はご遠慮下さい。



------------------------------------------------------------

【お知らせ】紫微斗数占星術の初級講座開講(in大阪)のご案内


 今年の5月より大阪で紫微斗数の初級講座を開催したいと思います。
 紫微斗数の特長はひとくちに言えば、その象意の細かさや取っ付きやすさにあります。
 紫微斗数でみた自身の性質面や適職面、また配偶者の性質までその的確な示唆は他に比肩するものがないとさえ思っています。
 また、紫微斗数は卜術としても使えますので、応用範囲は広く、これひとつマスターするだけで占術の幅はグンーと広がります。

 こ興味ご関心のある方は、次をクリックして下さい。


 ●2011年5月開講紫微斗数占星術の初級講座について(←クリック)

-------------------------------------------------------------