筆跡鑑定士、筆跡診断士

 
 人は「なくて七癖あって四十八癖」といいますが、手書きの文字もその人の個性が出るようです。


 そうした筆跡を個人情報の塊として科学的に研究されているのが筆跡学と呼ばれるもので、その専門家に筆跡鑑定士または筆跡診断士という職業があるのを知りました。


 筆跡鑑定士や筆跡診断士の仕事を主にふたつあります。
 ひとつは遺書の真偽や刑事事件の犯人の筆跡を特定したりする主に公的な仕事です。
 もうひとつは、書かれた文字から性質や性格を診断する仕事です。


 四柱推命で生時がはっきりしている方でも、性格の詳しい診断はなかなか熟練が必要で難しいように思います。紫微斗数はじめ他の命術でも大同小異ではないかと思います。


 そんなときに、この筆跡学、筆跡診断学なるものを少しでも知っていたら役立ちます。
 また、まったく四柱推命はじめ占いを知らない方でも、次に掲げる本をお読みになると、筆跡からどういう性格の方か概略分かるかも知れません。


           



 この本、「筆跡のオーラ」 筆跡診断士 吉田博行著(三五館)ですが、大変、面白くて参考になります。とくに、企業で人事担当をされているような方には有益な情報を提供してくれるのではと思います。
 

 わたくしがこの書籍でとくに興味を持ったことを次に箇条書きに記します。


 ①筆跡診断学は古い歴史を持った「科学」である。
  ※フランスの筆跡診断士は、弁護士や医者と並ぶ権威ある国家資格だそうです。


 ②文字がきれいか汚いかは関係がない。ペン習字などをならってお手本のような
  字を書けてもパーソナリティは消えない。


 ③金運、お金の使い方は、「口」という文字で分かる。


 ④「子」は人間の器の大きさを表す。


 ⑤手書きの年賀状は個人情報の宝庫(もちろん筆跡の上で)


などです。


 実際の例として、いま話題の菅直人小沢一郎鳩山由紀夫はじめ、松下幸之助本田宗一郎長嶋茂雄高橋尚子吉永小百合などの筆跡鑑定例が掲載されていますので、それらを読むだけでも面白く為になるでしょう。