おもてなしの心 −大徳寺・大仙院を訪ねて−

 
 きょうは、船井総合研究所主催、「超繁盛起業視察セミナー」に参加してきました。


 ユニークな企画で知られる船井総研さんのセミナーですから、臨済宗大徳寺大仙院のお寺がその訪問先に入っているのには抵抗を感じませんでしたが、京都にあるというだけで高い拝観料をとって暖簾にあぐらを搔いているような寺院とは違って、この寺院には「おもてなしの心」が感じられました。


 はじめて訪れたこのお寺、脱サラ住職様の味のある枯山水の庭園のご説明、そして名物和尚で知られる尾関宗園老師の迫力ある説法に直に触れ、「また来てみたい」、「子供たちも連れてきたい」と思わせる魅力があります。


 京都見物に来られたときは、是非、一度足を運ばれることをお奨め致します。

大徳寺 大仙院 → http://www.b-model.net/daisen-in/


 久しぶりにお寺に来て感動しましたので、お土産替わりに尾関老師直筆の色紙を買って帰りました。


       


 また、この言葉が素晴らしくいいですね。

    人生とは毎日が訓練である
    わたくし自身の訓練の場である
    失敗もできる訓練の場である
    生きているを喜ぶ訓練の場である
    今この幸せを喜ぶこともなく
    いつどこで幸せになれるか
    この喜びをもとに全力で進めよう
    わたくし自身の将来は
    今この瞬間ここにある
    今ここで頑張らずにいつ頑張る


 セミナー参加者全員、老師と一緒に大きな声でこれを唱和しました。


 それともうひとつ、禅語で有名な言葉だそうですが、


             
             気は長く 
             心はまるく
             腹たてず
             人は大きく
             (己)は小さく


 座右の銘にしたい言葉です。



 老師が語られたお話で、とくに印象に残ったのは、「仕事がえらいのではない、仕事の責任の大きさがえらいのじゃ」ということをおっしゃられました。


 経営者の参加者が多かったからだと思いますが、「ぎょうさんの人を喰わしていかねばならぬ、その責任の大きさがえらいので、寝る間も惜しんでいまは頑張らんとあかんときや!」(言葉は正確ではありませんがおっしゃった意味はこのような内容だったと思います)


 77歳の老師自らの説法だけでなく、色紙にサインをしたり、写真を一緒に撮らせて頂いたり、また参拝者に気さくに声を掛けて訪れた人たちを元気にさせるお寺です。


 死んだ人のためのお寺でなく、キリストの協会のような生きている人のためのお寺であるということを感じさせる稀有な寺院でした。