やさしさ
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
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東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
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宮澤賢治の「雨ニモマケズ」より
「やさしさ」とは何だろう・・・と、考えたことはありますか?
寛容さ、思いやり、同情、奉仕、支援、理解、協力、・・・などのことが思い浮かびますが、「やさしい人とはどういう人か?」、と尋ねられれば、わたくしは迷わず、冒頭に掲げた宮澤賢治の詩に出てくるような人物だと答えます。
この宮澤賢治の詩を読んでいると、いまその人が一番必要としていることを何の抵抗もためらいも無しにしてあげられる人が、やさしい人といえるのではないかと思っています。
四柱推命でどのような命式の人がやさしい人か、一度、真剣に考えてみたことがありますが、結論は出ませんでした。
世間的な評判でいくと、財格や正官格の人はやさしいと言われる人が多いように思いますが、格式と格付けだけで判定するのは無理があるようです。
単なるちょっとしたやさしさは、誰でも発揮しやすいものですが、自ら不利益になることが分かっているような場合でも、あえて行うやさしさは勇気ある人でないとなかなかできません。
やさしさは人間の大事な資質のひとつで、それをどれほど身に付けているかは後天的な修養よりも、先天的なものにかなり支配されているのではと思っています。
自分のことより他の人を先に考えられる人、与えたり尽くすことに喜びや幸せを感じる人が本当のやさしさを持っている人ではないでしょうか。
このような人は、道徳心や信仰心を堅持している人でもあります。
道徳心や信仰心がなぜ大切かといえば、一朝一夕に芽生える資質ではないからです。
長い期間かかって、ときには親から子、子から孫というように三世代かかって育成するような崇高な資質です。
よく宗教心に厚い家・・・、とかいいますが、道徳心、信仰心は家系的な資質といえそうです。